内科
内科
一般内科では、日常生活の中で比較的起こりやすい急性症状や慢性疾患の継続的な治療とコントロールを行っています。また、専門的な高度医療が必要な場合は、専門の医療機関へご紹介し適切な治療を受けていただけるようにする役割も担っています。以下に内科でよく見られる症状を挙げています。複数の症状が出ていて「何科を受診したらよいかわからない」といった場合など、お悩みの際はお気軽にご相談ください。
※18歳未満(未成年)の方がご受診の際は、原則として必ず保護者の方との同伴でのご来院をお願いします。
同伴が難しい場合は当院より保護者の方にご連絡させて頂く場合がございますのでご了承下さい。
このような症状と疾患の方はご相談ください。
日常的に起こりやすい症状でも、適切な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。体調不良や健康に関して気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。
かぜは正式には「かぜ症候群」といって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。発熱、咽頭痛、全身倦怠感、食欲低下などを伴う場合がありますが、発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感などの全身症状も軽いという特徴があります。原因微生物の80~90%はウイルスが占めており、粘膜から感染して炎症を起こします。きちんと治さないとその後、気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、治ったと思って無理をせず、完治するまで来院されることをお勧めします。熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが大切です。
インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、A、B、Cの3型があり、通常、寒い季節に流行します。感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。主な合併症としては肺炎、脳症が挙げられます。通常のかぜ症候群とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。
季節性インフルエンザはいったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。二次感染、合併症の予防のためにも、できるだけ早く受診することが大切です。
胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。
症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱が多く、治療は脱水を予防し、症状に合わせた内服薬を服用します。細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。脱水予防には、自宅で出来る経口補水療法(ORT:oral rehydration therapy)が効果的です。
じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。仕事や勉強などのストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。
アレルギー性鼻炎には、スギ花粉やヒノキ花粉などが原因で起こる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉、ハウスダストなど)」と、ハウスダストなどが原因で季節に関係なく起こる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。さらっとした透明の鼻水、鼻づまり、発作的に起こる連発するくしゃみが主な症状で、空気中に浮遊する原因物質(アレルゲン)が鼻の粘膜から体内に入ることによって起こります。アレルギー性鼻炎の治療には「薬物療法」、「アレルゲン免疫療法」、「手術療法」があります。また、症状の原因となるダニやスギ花粉などのアレルゲンを回避する環境を整えることも重要です。
扁桃炎は、のどの奥の左右両側にある扁桃が、細菌などの感染により炎症を起こす病気です。扁桃が赤く腫れ、白い膿を持つこともあります。扁桃炎の症状は、のどの痛み(とくにつばを飲み込むときの強い痛み)、発熱、あごの下や頚部のリンパ節の腫れなどですが、耳や側頭部に痛みが放散することもあります。扁桃炎の治療は、軽い場合はうがい薬、トローチの使用などで改善しますが、炎症が強い場合は、抗生物質、消炎鎮痛剤、解熱剤などを服用する必要があります。
日頃はよくうがいをして、不摂生をしないことが大切です。痛みがある場合は、入浴、飲酒、喫煙は避けましょう。
生活習慣病とは、その名の通り生活習慣が原因で発症する疾患の総称です。不適切な食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過剰なストレスなど、好ましくない習慣や環境が積み重なると発症リスクが高まります。がんや脳血管疾患及び心疾患の危険因子となる肥満症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化症などはいずれも生活習慣病とされています。これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる重篤な疾患を引き起こすことがあります。
生活習慣病は健康診断などの一般的検査によって早期発見が可能です。決して安易に考えず、検査値に異常があったり、少しでも不安を持たれたりする方はお早めの受診をお勧めします。
日本高血圧学会では上の血圧である収縮期血圧(心臓が収縮したときの血圧)が140mmHg以上、または下の血圧である拡張期血圧(拡張したときの血圧)が90mmHg以上を高血圧としています。そのまま高血圧の状態にしておくと脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、脳卒中や心臓病、腎臓病などの重大な病気を発症する危険性が高まります。日本人の高血圧の約8~9割が本態性高血圧(原因をひとつに定めることのできない高血圧)で、遺伝的素因(体質)や食塩の過剰摂取、肥満など様々な要因が組み合わさって発症します。中年以降にみられ、食生活を中心とした生活習慣の改善が予防・治療に非常に大切です。
脂質異常症とは血液中の「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が増えたり、「善玉」のHDLコレステロールが減ったりした状態のことをいいます。この状態を放置していると動脈硬化が起こり、ゆっくり進行し、脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化性疾患をまねくリスクが高まります。
脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが関係しているといわれています。「内臓脂肪型肥満」ではLDLコレステロールや中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。また、遺伝性の「家族性高コレステロール血症」と呼ばれているものもあります。
糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、十分に働かないために血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、その他特定の機序・疾患によるものの4つのタイプに分類されていますが、日本人で圧倒的に多く、生活習慣病の一つとされているのが2型糖尿病です。その発症には、インスリンの分泌不足といった要因に加え、過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が関係しているといわれています。
糖尿病を発症し進行すると、神経障害、網膜症、腎症など様々な合併症を引き起こすことがあります。糖尿病を予防するため、あるいは進行を遅らせるために生活習慣を見直すことが大切です。
最近、身体の不調で気分がすっきりしないと感じることはありませんか?
個人差はありますが、50歳前後で閉経(月経が1年間ない状態)を迎え、この前後5年間(45~55歳)を更年期といい、特に原因となる病気がないのに心身に現れる多種多様な症状を更年期症状といいます。
症状は千差万別で、心的ストレスや性格的なものが影響し、たいして症状を感じないまま過ぎる方もいれば、日常生活に支障が出るほど辛くなる方もいらっしゃいます。
判断力の低下、意欲の低下、憂うつ、イライラ、不眠、不安
頭痛、発汗、ホットフラッシュ、ほてり、のぼせ、動悸、息切れ、めまい、食欲不振、関節痛、胸が締め付けられる感じ、肩こり、腰・背中の痛み、冷え、ドライアイ、ドライマウス
月経異常、頻尿、残尿感、陰部掻痒症
更年期障害は閉経にともない卵巣機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することでおこります。
今までエストロゲンによって調整されていた身体のさまざまな機能が、エストロゲン分泌量の減少によりホルモンバランスの乱れが生じ、自律神経の調節が上手くいかなくなります。
まずは、現在困っている症状や月経の状況を問診で確認します。必要に応じて、血中ホルモン濃度や甲状腺機能などの血液検査、子宮頸がん検診、超音波検査をします。
現在の症状が他の疾患から起きているものではないと判断した場合、更年期障害と診断し、治療に移ります。
薬での治療法としては、サプリメントやプラセンタ、漢方、ホルモン補充療法があります。月経があるのかどうか、症状や希望に応じて治療していきます。
サプリメントとは不足しがちな栄養素を補うことを目的としたものです。エストロゲンに類似した働きをもつとされる大豆イソフラボンをもとにしたエクエルが挙げられます。
プラセンタ注射には、アミノ酸、核酸、塩基、ミネラルなどが、含まれていることは分かっていますが、現時点では有効成分としての特定の物質は同定されていません。今の所、分かっている成分と未知の成分が複合的に作用して色々な効果があるのではないか?と考えられています。
漢方薬はさまざまな生薬の組み合わせで作られており、全体的な心と体のバランスの乱れを回復させる働きを持ちます。多彩な症状を訴える更年期女性に対しては、「婦人科三大処方」とも呼ばれる当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸が有名ですが、それ以外にも様々な種類の漢方薬があり、症状と診察でそれぞれにあった漢方を選択していきます。
更年期障害の主な原因がエストロゲンのゆらぎと減少にあるため、少量のエストロゲンを補う治療法(ホルモン補充療法:HRT)が行われます。HRTは、ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗などの症状に特に有効ですが、その他の症状にも有効であることがわかっており、現在の月経の状況や子宮の有無によって投与法が変わります。また、ホルモン剤には飲み薬、貼り薬、塗り薬がありますので、よく話し合いながら、その人に合った治療法を選択します。
更年期は避けられない身体の変化です。訴えは「顔から火が出るよう」と仰る方もいれば「体や手足が冷えて困る」という方もいらっしゃいます。
一方、イライラする方もいれば、うつ状態のように落ち込む方もいて症状の程度は個人差が大きく様々です。
身体のサインを放っておくと、重大な疾患につながることもあります。「年だから…」とあきらめず、原因を探りご自身にあった解決策を見つけることが、更年期障害と上手につきあう方法です。
ご本人、ご家族に心当たりのある方は、検査を受けられることをお勧めいたします。
当院では感染拡大防止策を行いながら日常診療を行っております。特に発熱患者様においては、他の患者様への感染リスクを考慮して時間的・空間的分離を行いながら診療を行っております。そのため、診察の待ち時間が通常より長時間となってしまうことがあります。感染拡大防止のためにもご理解いただければ幸いです。発熱患者様の診察については、来院される前に当院まで電話でご相談いただきますようよろしくお願いいたします。
海外へ出張・赴任・留学・旅行される方およびそのご家族が対象です。健康診断・予防接種など海外渡航前に必要な医療サービスを、ワンストップでご提供いたします。渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざまです。ワクチンによっては、期間をあけて数回接種する必要のあるワクチンもあります。海外渡航前には、余裕をもって予防接種を受けてください。
WEB予約よりご予約ください。
24時間以内(土日・祝日を除く)に、当院からお電話もしくはメールでご連絡を差し上げ、ご予約確定となります。
※英文証明書をご希望の場合、来院希望日時は申込日から5日後以降の日程をご選択ください。
ご来院の際は母子手帳・接種証明書・ワクチン手帳(ある方)をお持ちください。
なお、37.5度以上の発熱があるなどの体調不良時には予防接種を受けることができません。
当院以外でも予防接種をおこなう場合は、ワクチンの接種間隔にご注意ください。
WEBまたはお電話にてご予約を承ります。
※18歳未満(未成年)の方がご受診の際は、原則として必ず保護者の方との同伴でのご来院をお願いします。
同伴が難しい場合は当院より保護者の方にご連絡させて頂く場合がございますのでご了承下さい。