訪問診療
訪問診療
訪問診療は、お一人で通院が困難な患者様のもとに医師が定期的に診療にうかがい、計画的に治療・看護・健康管理等を行うものです。定期訪問に加え、緊急時には必要に応じて臨時往診や入院先の手配なども行います。訪問診療の目的は病気の治療だけではありません。転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡(床ずれ)などの予防、栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し入院が必要な状態を未然に防ぐことも重要な役割となっています。
ご高齢の患者様、重症患者様、肢体不自由の患者様、認知症の患者様などは、付き添うご家族様にとっても、病院まで足を運び、診察や会計で長時間待ち、更に調剤薬局まで足を運ぶという行為は非常に大きな負担となります。訪問診療であれば、通院の労力や、医療機関などでの長期の待ち時間が解消されるため、身体的な負担が大幅に軽減されます。
また、費用面でも、厚生労働省が定める診療報酬に基づいて計算した場合、外来で診察費に交通費が加算された場合より安価であるケースが多いようです。
高齢者は様々な疾患を同時に持っていることが多いのですが、2週間おきに定期的に診察することで、既存の疾患の治療だけではなく、日々の体調管理や、新たな病気の早期発見が可能になります。肺炎や転倒や褥瘡などの予防、栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し、症状悪化を未然に防止することも訪問診療の重要な役割です。
患者様ご本人からだけではなく、ご家族様からもご自宅での療養上の相談や質問をお伺いしております。患者様を支えるご家族様の疑問の解決、精神的なサポートも行っております。
訪問診療以外にも、予防接種や、薬についての相談、栄養状態の管理など、患者様の医療に関するご相談など広く承っています。
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ご相談
担当のケアマネジャー、受療中の病院の医療相談室、地域包括支援センター、地域医療連携室を通じてお問い合わせください。直接、当院にお問合せいただくことも可能です。
お電話によるご依頼:092-791-5728
WEBによるご依頼(未定)
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情報提供
ケアマネジャー・訪問看護師から患者様の詳しい情報をうかがいます。外来通院中の方は主治医から『診療情報提供書』をお受け取りください。
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初回面談
患者様・ご家族から在宅療養へのご要望についてうかがいます。必要に応じてケアマネジャー・訪問看護ステーション・訪問ヘルパー・訪問調剤薬局・在宅医療機器・介護福祉用具の手配を行います。その際、当院のご契約内容についてご説明します。
入院中の方は、病院で「退院前カンファレンス」が行われます。
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訪問診療開始
患者様一人ひとりに合わせて『訪問診療計画書』を作成いたします。計画書のスケジュールで、ご自宅もしくは介護施設を訪問し診療を行います。基本的に月2回の定期訪問となります。必要と判断した場合には臨時往診も行います。